世界一分かりやすい論語、ほっとする論語
所謂あの論語です。
美活旅のお供に読んで見ました!
『ほっとする論語』は格言集なので、それじゃあなんだか浅いな〜〜と言うことで解説と一緒に。
裏書を読むと、世界一分かりやすいは随分シリーズ化されているようです。今回は、主人公の孔子さんが歴史的な背景や旅のエピソード、お弟子さん達のパーソナリティ、自身の愛らしい性格も含めて身近に感じさせてくれる語り口で書いてくれています。
2500年前木簡に綴られたものだったこと、
(木簡、久々聞いた!笑)
孔子さんなりの儒教を弟子達が10篇にまとめたものであること、
儒教自体は孔子さんの前から存在していて、後の中国の国教になる程、精神と思想の支柱だったこと等など、世界史の授業をもっと真面目に受けておくべきだったと後悔しつつ(笑)
1番印象深いのは、やっぱりこれかなぁ。
『相手の罠に乗るしかない時もある』
崇高な存在とされている孔子さんだって、グチも言うし、たまには女性の芳しい香りに顔がゆるむこともある、気に入らないな〜と苦笑いしてお弟子さんと目を合わせて笑うこともあったとか。なーんだ、私たちと変わらないじゃない!とすごく親近感が湧きます。その中で、彼は『相手の罠に乗るしかない時もある』と記述を残しています。
礼の行いに則り近い将来、反逆者に仕えることを約束させられてしまった孔子さん。でも彼はそのあと、先ずは反逆者の考えを正すことから始めなければならないとも残しています...。強いなぁ。
振り返ると、彼はこうも言っています。
『強い志は他人が奪い去ることはできない』
はぁ、自分が恥ずかしい。
最近志なんて考えてなかったな...。
カネの力、暴力、あらゆる誘惑。そんなものに奪われる程度の志ならば所詮は最初から本物ではない。
何者にも奪われぬ本物の志を持つものこそが、おのれの人生に"おのれだけの生き甲斐" を見出せる、と。
何のために生きるのか?
幸せになれるか?
は、やりたい事や志次第なんですね。
孔子さん、大変勉強になりました!